木村尚仁研究室のブログ

木村尚仁研究室(物理的デジタル情報研究室)[北海道科学大学の工学部・電気電子工学科および北方地域社会研究所(RINC)]のブログです。

2023/11/11 応用物理学会リフレッシュ理科教室を開催しました

2023年11月11日(土),2023年度の「応用物理学会 リフレッシュ理科教室 <北科大会場> 〜 電気モノづくり & プログラミング講座 〜」を開催しました。

リフレッシュ理科教室」は,応用物理学会が主催し全国の各支部において,電気電子系の科学とモノづくりの楽しさを知ってもらい,未来の研究者・技術者をめざす子供達を増やしたいというねらいの取り組みです。なお「リフレッシュ理科教室」は,応用物理学学術・教育奨励基金,および応用物理学会将来基金からの支援により実施されています。

本学を会場としての科学講座の実施は2008年から開始し,現在までほぼ毎年開催して来ました。今年は多分初めて,私ではなく学生の企画による内容での実施です。当ゼミの大学院生,安田さ 開さんはフィジカルコンピューティングによる電気電子系テクノロジー教育が研究テーマ。今回は彼が研究の一環として教材開発,講座のデザイン,進行役も務めました。

「電気モノづくり & プログラミング講座」として「不快指数計測・表示デバイス」を作製し,マイコンの micro:bit とセンサーを使ったプログラミングの楽しさを体験してもらう講座です。

日  時:2023年11月11日(土) 9:30 〜 11:30頃(予定)
会  場:北海道科学大学 札幌市手稲区前田7条15丁目4-1
     F棟3階  F314実験室 (電気電子工学第2実験室)
対  象:小学5年生〜中学3年生
定  員:20名程度
     事前申込が必要です。

     応募多数の場合は原則として先着順となります。
参 加 料 :無料

今回参加者してくれたのは,小学5年〜中学3年の15名の皆さん。
大学側の学生スタッフは小向さん(電気電子4年),山岸さん(電気電子4年),米田さん(電気電子4年),加賀さん(電気電子1年)および今回の中心となる安田さん(電気電子工学専攻M1),そして木村の6名です。

 

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当日,開会して最初に木村から,実施の趣旨,主催の応用物理学会,リフレッシュ理科教室について説明。続いてすぐに安田君に進行役を渡します。

前半ではセンサーとプログラミングについてのミニ授業実施。その中でMakeCodeによるmicro:bitでのプログラム作成の練習として,おみくじのプログラムを皆で一緒に作りました。

ここで休憩をはさんで,後半はmicro:bitとセンサーをつなげてLEDを光らせるための工作とプログラム作成に入ります。
まずはmicro:bitに温湿度・気圧センサモジュールであるBME280を繋げ,測定データから不快指数を算出,RGB三原色LEDを用いて色で表現するためのプログラム作成を行います。
プログラムが完成したら,ミニブレッドボード上に部品を配置して結線,「不快指数計測・表示デバイス」を作っていきます。

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ただし作成にかかる時間の読みに甘さがあり,予定よりもかなり時間が掛かって,終了時刻が大幅に延びてしまいました。残念ながらお一人が途中でお帰りに。
それでも参加者の内の14人がアンケートで「とても楽しかった」,1人が「まあまあ楽しかった」と回答してくれました。自由記述欄でも大変ポジティブな感想を記入してくれていました。安田くんの企画,準備,当日の進行,アシスタント学生の親身で的確な対応,そして何より参加してくれた子供たちが頑張ってくれたことの成果かと思います。

なお週末の大事な時間を予定よりも大幅に頂いてしまったことについて,終了後に木村から参加者・保護者の皆さまにお詫びのメールをお送り致しました。

反省点,課題はあったものの,新たなテーマでの実施について大いに手応えを得ることができました。参加者の皆さま,学生諸君,ありがとうございました。