木村尚仁研究室のブログ

木村尚仁研究室(物理的デジタル情報研究室)[北海道科学大学の工学部・電気電子工学科および北方地域社会研究所(RINC)]のブログです。

2024年2月 《ちえりあ》で「~つながるサイエンス~ 意外と知らない携帯電話と半導体の話」講座を実施しました

2024年2月19日(月)と26日(月)の2日間にわたり,札幌市生涯学習センター《ちえりあ》にてさっぽろ市民カレッジ2024冬期文化・教養系講座「~つながるサイエンス~ 意外と知らない携帯電話と半導体の話」の講演を担当致しました。

今回は一般市民の皆さまを対象に,身近な電話をテーマに通信技術の歴史や発展,今の北海道でもっとも関心が高いであろう「半導体」との関係,未来の通信技術について,デモ実験体験をまじえながらお話させて頂きました。

社会が大きく変化する中,リスキリングアンラーニングなどのキーワードにも代表されるように大人の学びが一層大事になります。私としては今後も大人の皆様向けの講座やワークショップを実施していきたいと考えています。

実施概要

  • 開催日時 2024年2月19日(月),26日(月)
         それぞれ14時00分~16時00分
  • 受講料  1,900円
  • 会場   札幌市生涯学習センター《ちえりあ》
         (札幌市西区宮の沢1条1丁目1-10)
         2階 中研修室2
  • 対象   一般市民

この講座にについて今回は17名の皆様に受講して頂きました。

初日1回目(2024年02月19日)では,次のような内容でお話しました。

 ① 電話の登場
   ― 電気通信による遠隔コミュニケーションの歴史
 ② 携帯電話のしくみ
   ― 携帯電話はどのように繋がるのか
 ③ 携帯電話の出現と変遷(第1世代〜第3世代)
   ― 持ち歩ける電話の出現と発展

 最後に振り返り小テスト実施

 

冒頭アイスブレイクとして,受講者の皆さんを3人程度のグループに分け,「あなたの『電話』についてのできるだけ古い思い出は?」というテーマについて話をして頂きました。

また途中,パケット通信について知って頂くために,付箋に文字を書いて受講者の皆さんで部屋の端から端まで手渡して送るという,デモ実験的な体験をしてもらいました。

そして第1回の最後にはA4版1枚のごく簡単な5問からなる復習テストを用意し,5分間で解答してもらいました。これはあくまで理解度を自分自身で確認してもらうことが目的なので,答案を回収したり成績評価などはしません。私の方で解答解説を行い,自己採点してもらいました。

受講者のアンケート結果を拝見すると,皆さん久しぶりな試験を楽しんでくれたようです。

  

そして翌週の2回目(2024年02月26日)は,次のような内容でお話しました。

 ④ 前回の復習
 ⑤ 携帯電話の出現と変遷(第3世代〜第5世代)
    ― スマートフォンの出現 「便利な電話」から
    「超高機能小型情報通信機器」への変貌
 ⑥ 携帯電話を支える技術
   何故「半導体」が重要なのか?
 ⑦ 電話の未来を考えてみましょう 

この回でも,「通信速度」の意味を理解してもらうためのデモ実験を行ってみました。受講者を3列に分け,列ごとに条件を変えて付箋に書いた言葉を送る……,これで文字の情報伝達速度を比較する,という内容です。

 

最後,前回からの講座のまとめとして「あなたは,これからの電話,携帯電話,スマホ(情報端末)などについてどのようなもの,機能があると良いと思いますか? どのような存在を期待しますか?」について,3人程度のグループで話し合ってもらい,代表者に発表して頂きました。

受講者の皆さん,ちえりあの皆さん,ありがとうございました!