2022年11月12日(土),「応用物理学会 リフレッシュ理科教室 <北科大会場> 〜 電気モノづくり & プログラミング講座 〜」を開催しました。
「リフレッシュ理科教室」は,応用物理学会が主催し全国の各支部において,電気電子系の科学とモノづくりの楽しさを知ってもらい,未来の研究者・技術者をめざす子供達を増やしたいというねらいの取り組みです。なお「リフレッシュ理科教室」は,応用物理学学術・教育奨励基金,および応用物理学会将来基金からの支援により実施されています。
本学を会場としての科学講座の実施は2008年から開始し,現在までほぼ毎年開催して来ました。ここ数年は新型コロナ感染予防への配慮,および普段このような講座への参加機会が掴みづらい子供達にも参加経験してもらうため,Zoomを使ったオンライン形式により開催しました。
しかし今年は久々に対面で実施。
「電気モノづくり & プログラミング講座」として,LEDや振動アクチュエータ,マイコンの micro:bit を実際に使いながら,種々のセンサーやアクチュエータ,制御プログラムについて学びます。実際にRGB三原色LEDを使った「ミニLEDランプ」を作製し,触覚デバイスを用いたフリフリペアリングゲームの体験を行います。
日 時:2022年11月12日(土) 9:30 〜 12:30(予定)
会 場:北海道科学大学 札幌市手稲区前田7条15丁目4-1
F棟3階 F314実験室 (電気電子工学第2実験室)
講 師:木村 尚仁教授
(工学部 電気電子工学科/北方地域社会研究所)
対 象:小学5年生〜中学3年生
参 加 料 :無料
今回参加者してくれたのは,小学6年〜中学2年の5名の皆さん。
大学側のスタッフは竹ヶ原さん(電気電子4年),下山さん(電気電子4年),阿部さん(電気電子3年),勝木さん(電気電子3年),濱田さん(電気電子3年),大窪さん(電気電子1年)の6名,および木村です。
学生スタッフは8:45頃に集合し,会場設営,工作材料・工具の準備,PCのセッティング,受付,会場案内の業務を分担して進め,受付開始,予定の9:30に講座を開始しました。
アイスブレイク的自己紹介で開始。開会挨拶,応用物理学会紹介,開催趣旨説明と進め,まずはミニLEDランプ作製を行います。使う道具や部品の紹介・確認,そして肩慣らしで簡単な準備作業を行います。次いでLEDと光の三原色の科学についてミニ講義で学んで行きます。そして工作開始。30分程度で全員が見事にランプを完成させることができました。
休憩をはさんで触覚(ハプティクス)を含むセンサーやアクチュエータ,インターフェィスの科学と技術について解説しました。続いて参加者用PCにあらかじめ用意しておいた,microbitを用いたペアリングゲームの基本構成などの概要を説明。その上で相方を決めるグループ構成のための設定の入力作業を自分で行ってもらいます。これを前半で作った自分のミニLEDランプに接続し,ゲームデバイスを完成させます。
このデバイスを使うと,参加者全員6人の中で(学生スタッフ1人がサポートで入ります),皆の内で一人だけいる自分の仲間を探すことができます。自分のデバイスを振ると,一人だけいる自分の相手のデバイスのみが光って震えます。
皆が完成したところで実際に体験。無事全員が相手を見つけることができました。
参加者アンケートを見ても,参加者の皆さんが楽しんで学んでくれたことがわかりました。
参加者の皆さん,ありがとうございました!
また学生の皆さんもありがとうございます,お疲れさまでした。
ちなみに終了後,参加者と大学生スタッフと撮った記念の集合記念写真を皆さんに送ったら,参加してくれていた中学生のお一人が返事を送ってくれました。
小学生のときから,また今年度内でも複数回私の講座に参加してくれたとのこと。
私が講座でねらった趣旨を的確に理解して,楽しかった,また参加したいですと言ってくれて……これは嬉しい!
心折れずに続けてきて本当に良かった!
これでさらに意を新たに,今後も当研究室では子供から大人まで,科学とテクノロジーに親しみ学んでいく機会を作っていきます。
皆さん,是非ご参加ください。