※ (2022/01/03)記事の最後に受講者アンケートの集計結果を追記しました。
2021/12/19(日),あばしり学ロセトコース第6回 兼 北海道科学大学公開講座 『「Scratch」を使って網走を紹介しよう!』を開催しました。
これは2019年度に開催した地域共創プログラミングワークショップのリベンジです。あの年の12月,私達は,クラウドラボプロジェクトの取り組みとして,地域共創プログラミングワークショップ第1ステージを網走,猿払,札幌 の道内3箇所で開催しました。
- 網走会場
2019/12/01(日) 地域共創プログラミングワークショップ 第1ステージ <網走会場> を実施しました - 木村尚研究室のブログ - 猿払会場
2019/12/07(土) 地域共創プログラミングワークショップ 第1ステージ の2つ目,<猿払会場> を実施しました - 木村尚研究室のブログ - 札幌会場
2020/02/08(土) 地域共創プログラミングワークショップ 第1ステージ の3つ目,<札幌会場> を実施しました - 木村尚研究室のブログ
当初の予定では2020/3/7に第2ステージとして,遠隔会議システムで各会場を結んでお互いの作品紹介と交流を行う予定だったのですが,コロナ禍のためにやむを得ず中止。代わりに皆さんの作品紹介の動画を作って,皆さんにお配り致しました。
今回は改めてこの取組の再始動として,2021/12/19(日),プログラミングワークショップを網走市で開催しました。
あばしり学ロセトコース第 6 講座
兼 北海道科学大学連携講座 「Scratchを使って網走を紹介しよう!」【1回目】
開催概要
- 主催:オホーツク・文化交流センター,北海道科学大学
- 協力:北海道科学大学 雪嶺会(同窓会)網走支部
- 講師:木村 尚仁 教授(北方地域社会研究所 所長 /工学部 電気電子工学科)
- アシスタント:北海道科学大学 学生3名
- 日時:12 月 19 日(日)10:30~15:30
- 場所:エコーセンター2000 学習室 ABC(3 階)
会場は「オホーツク・文化交流センター」(愛称:エコーセンター2000)。参加してくれるのは,あばしり学の「ロセトコース」で地域についての学びに取り組んでいる小学4・5年生の9名。
スタッフは網走市教育委員会の担当の方々,そして北海道科学大学から私(木村)と,電気電子工学科2年生の3名,増岡君,松井君,船田君。
また今回も,雪嶺会(北科大同窓会)網走支部から支部長さんも応援に来てくださいました。
開催前日の12/18(土),大雪のため交通機関がかなり乱れていました。学生たちは無事新千歳空港から女満別空港に飛び,昼過ぎに網走到着。ところが校務の関係で少々遅れて行くことになっていた私は,丘珠空港から飛行機に乗る予定だったのですが,これが残念ながら欠航。仕方がないので急遽都市間高速バスで網走に向かいました。22:00前頃に無事到着。
この日は市教委スタッフの方々と学生たちが事前会場設営準備を行い,その後は雪嶺会(同窓会)の方を交えて懇親会実施。私も合流する予定だったのですが,残念ながら間に合わず。代わりにホテルでサービスされている夜鳴きそば(ラーメンだけど)を食べ,温泉に入って身体を休ませ,翌日に備えました。
翌朝 12/19(日),学生たちと一緒に 9:00に会場入りし,市教委のスタッフの方々と直前の打ち合わせと準備作業。
10:30,予定通り参加者全員が集合。教育委の老田さんの司会でワークショップスタート。簡単な開会挨拶の後,アイスブレイクを兼ねて皆が順番に網走の好きなところを言い添えて自己紹介を行いました。
今回参加の子供たちは,前回にも増して元気で活き活きとノリが良い!
充分に会場が温まったところで,私(木村)が進行役を務め,まずは今日のミッションが
『網走の魅力を知ってもらうための
自分オリジナルのクイズゲームを
Scratchで作ること!』
であることを説明。次いで,情報機器でのプログラムの役割,現代社会におけるプログラミングの学びがなぜ必要かについて,彼らに向けて簡単なレクチャー解説を行いました。
そしていよいよ,まずはパソコンの基本操作から始め,実際に操作しながら,Scratchでの基本的なプログラム作成・実行方法について,スプライト(Scratchでのキャラクターのこと)を様々に動かしたり喋らせたりして学んで行きます。
なお今回特に気づいたのは,2年前とは子供たちのパソコン操作のスキルが格段に上がっていること。同じ5・6年生ですが,基本操作やローマ字入力など,全員が苦もなくスムーズにできていました。GIGAスクールの成果ですね。
ひと通り使い方がわかったところで,まずはごくシンプルな2択クイズゲームを作っていきます。私が実際のプログラム作成の手順例をプロジェクタに示しながら,皆さんに基本的には真似をしてもらいつつ,しかし自分の好きなスプライト(キャラクター)を使って,メインキャラクターが問題を話し(画面上で吹き出しに書く……ということですが),サブキャラクターが正解を含む選択肢を話す。各キャラクターをクリックしたときの反応を,自分の好きなように設定する……というプログラムを作っていきます。
さらに効果音やキャラクターの動き,背景を,例を見せ,各自で自由に付けてもらいました。全員がこのプログラムを完成させたところで,お互いの作品を見せ合いっこをしました。
ここで一旦昼休憩。今回は黙食で。学生たちと私には,エコーセンター2000内のレストラン manmaのビーフシチューなどが入った洋食のお弁当を用意してくださいました。これは美味しかった! ごちそうさまでした。
そして午後,いよいよ本番のミッションに取り掛かります。まずはクイズにすることを考えずに,網走の特長や魅力的なところを,各自で付箋紙にどんどん書き出してもらいます。じっくり考えて書く子,どんどん思いつくままに書き出してく子など様々ですが,でも皆素晴らしい!
次に,書き出した内からクイズになるネタをピックアップし,問題文を作成していきます。ここは2年前の前回の反省を活かして,クイズ案作成専用の用紙を用意しえおき,手順のメリハリをつけてそこに記入してもらいました。
そして,午前中に作ったプログラムを参考にしながら,網走の魅力を知ってもらうためのクイズゲームの基本骨格の作成に取り掛かります。さらにそこに動きや音,背景などをつけて,作品を作り上げていきます。14:40くらいにはみんながほぼ出来上がり。
ここでまたお互いの作品を見せ合い,仕上げを行って15:00頃には全員が見事完成させることができました!
最後にあばしり学ロセトコースの取り組みとして,子供たちが今日の活動について絵日記を描き,発表してくれました。
締めくくりに全員で記念の集合写真を撮って解散。
私達はスタッフのみなさんと一緒に会場の片付けを行い,帰札しました。
最初に書いた通りこのワークショップは,2年前のリベンジですが,まずは前半,大変盛り上がって実施することができました。参加してくれた小学生の皆さん,保護者の皆さん,今回の企画を一緒に進めて頂いた網走市教育委員会社会教育課の方々,また応援協力してくださった雪嶺会網走支部の方々,同行してサポートに当たってくれた学生の皆さん,今回の成功は皆さんのお陰です。心より感謝申し上げます。
3月には,この作品をオンラインで紹介し合う,交流編の実施を予定しています。こんどこそ新型コロナウイルス感染症の拡大に負けずに,是非無事実施したいものです。
さらにまた,このような取り組みは次年度に向けても継続して実施していくつもりです。皆様,是非応援とご協力を頂けると幸いです。
なお,参加者アンケートの集計結果は次の通りです。(2022/01/03 追記)