木村尚仁研究室のブログ

木村尚仁研究室[北海道科学大学(2014年4月に北海道工業大学から改名)の工学部・電気電子工学科および北方地域社会研究所(RINC)]のブログです。

2021/06/21 前田小学校で教員対象のプログラミング研修ワークショップを行いました

2021/06/21(月),近隣の札幌市立前田小学校で先生方にご参加頂き,プログラミングについての研修のワークショップを実施しました。

前田小学校はウチの大学のいわばご近所さんですので,これまでも出前授業などで児童の皆さんへの教育に協力してきました。例えば 2018/02/26(月)には6年生の理科の「電気の利用」について授業を行いました。

また,2020/02/12(金)には,同様に6年生を対象に「プログラミングで学ぶ電気の利用」を行いました。

これを切っ掛けに,小学校でのプログラミング教育が始まることに伴い,授業のお手伝いを行うことになりました。本来はこれを2020年度の内に始める予定だったのですが,新型コロナウイルスの感染拡大のために延期になってしまいました。

 

そこで今年度2021年度,いよいよ仕切り直し。担当の先生方と打ち合わせを行い校長先生にもご賛同を頂き,まずは子供たちの前に先生方を対象にプログラミング研修のワークショップを6/21(月)に行うことにしました。子供たちに継続して効果的に教えていくためには何より先生方自身に,プログラムで何かをつくることが楽しいと実感してもらうことが大事です。今回はこれが目的。

 

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 当日は早めに学校に伺い,校長先生とご挨拶して機材を準備,予定通り15:30にワークショップを開始しました。ご参加頂いた先生方は20名。いつもであれば,アイスブレイクや自己紹介などを行うのですが,今回は時間がありませんでした。先生方は忙しいので,1時間で全てを行わなくてはなりません。そこで代わりに参加の皆さんに,お名前とプログラミングについて 期待すること,楽しみなこと, または不安なこと,心配なことなどをA5の紙に書いて頂きました。それを終了後にまとめたのがこの図です。ただしお名前は除いてあります。やはり皆さん不安に思いながらも,期待,関心,可能性を感じていらっしゃるのがよく分かります。

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ついで早速,

今日の目標は,皆さんに
プログラムで何かをつくることが
楽しいと体験してもらうこと!

と宣言してから,皆さんにご持参頂いた授業用ChromebookでScratchのサイトにアクセスしてもらいます。能書きを聞いてもらうのは一旦後回しにして,まず最初に手を動かしてもらう……というは私のいつものやり方です。

 

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まずは配付資料を見てもらいながら,またスクリーン(大型ディスプレイ)に手順を映しながら,シンプルだけどインタラクティブな要素を持ったクイズゲームを作ります。一緒に原型となる例を作り,それに自身のアイデアを入れて書き換えてオリジナルのクイズゲームに仕立てます。

この作業で,Scratchの基本的な使い方を理解してもらいながら,かつこんな簡単な手順でこんなことができてしまうのか……ということを感じてもらいます。

ここで一旦作業を止め,解説を行います。聞いて頂く内容は,Scratchを開発したレズニック教授が主宰するMIT メディアラボの Lifelong Kindergarten グループのこと,このグループによってクリエイティブ・ラーニング(創造的な学び)を実践するためのツールとしてScratchが生み出されたことなどです。もちろんレズニック教授が提唱するクリエイティブ・ラーニングスパイラルの紹介や,また「Scratchは決して,お子様向けにおもちゃ化されたプログラム言語ではない!」ということも実例を挙げてしっかり説明します。

次いで,micro:bitについての概要紹介とこれを使ったフィジカルプログラミングの実例を紹介しました。できれば次回は,micro:bitの使い方についての研修ワークショップを行いたい!

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ここでプログラミング再開。先程作ったオリジナルのクイズゲームに,

  • スプライト(キャラクタ)を動かす
  • 繰り返しを行う
  • 音をつける
  • 背景をつける・変える

などの処理を加え,より楽しくなるようブラッシュアップを行います。
本当はここでお互いの作品を見せあって振り返りを行いたいところでしたが,時間が足りなくて充分にはできませんでした。ちょっと残念。

 

締め括りに皆さんに簡単な参加者アンケートに答えて頂き,今回は終了しました。集計結果は下記の通りです。これを見る限りは,ねらい通り楽しんで学んでもらえたように思います。ご参加頂いた皆さん,ありがとうございました! <(_ _)>
今後はまた先生方にmicro:bitについての研修ワークショップを行い,そしてさらに子供たちの授業のデザインと実施に進んでいく予定です。

 

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参加者アンケート集計結果

(1)今日のワークショップは楽しかったですか?

  1. 大変楽しかった    11 人
  2. 楽しかった       9 人
  3. どちらとも言えない   0 人
  4. 楽しくなかった     0 人
  5. 全く楽しくなかった   0 人

(3)今回の参加で,何か新しく得たものはありましたか?

  1. 大いにあった      8 人
  2. あった        11 人
  3. どちらとも言えない   0 人
  4. あまりなかった     0 人
  5. 全くなかった      0 人

 

(2)特に楽しく感じた,あるいはつまらく感じた,難しく感じたのはどのような点ですか? 

  • 音,動きなど どんどん工夫をつんでいける点
  • 今度ゆっくりやってみます。
  • Scratchは多くの可能性を秘めていそう。音の選択肢が多くて面白い。
  • スクラッチの新しい利用法を知れてよかった。
  • 初めてScratchをしましたが,大人でも楽しくできたので子どもはさらに楽しめるだろうと想像できました。外国語科を担当しているので,外国の雰囲気のキャラクターで授業でクイズ作成をできるのではとワクワクしました。
  • 自分で考えたプログラムが,動くというのは,子どもにとっても とても楽しいと感じた。ただ,自分も子ども以上に色々な機能を知らなきゃと思った。
  • 今の時代,何でもできるなぁ……と感じました。
  • スプライトや音,動きを組み合わせることだけでも,無限に広がる楽しさがあることがわかりました。
  • キャラクターを動かす……という作業が楽しかったです。子どもたち楽しくできると思うので,使ってみたいです。
  • スクラッチの自由に行える感覚を感じることができました。まだまだ決まったことしかできませんが,いろいろTryしていきたいと思います
  • スクラッチを実際に体験しながら学ぶのが楽しかったです。やっぱり試してみないとわからないなと感じました。
  • 自分の考えたものが画面に反映される楽しさは子どもにも感じられるものだと思う。
  • 実際に操作しながら お話が聞けたところ
  • 実際に自分で実行することで必要な指示を組み立てそれが結果としてすぐ分かるところが楽しいです。
  • Scratch…今日の内容は,子どもたちに教えられそうです!! 子どもたちの発想力でいろいろできそうです。
  • スクラッチでキャラクターを考えたり セリフを考えたりするのが楽しかったです。時間があれば,じっくり考えたいし 子どもたちも 楽しく意欲的に学ぶだろうなと思いました。
  • 「これできるかな?」「~してみよう」という気持ちになった。子どもがやってみたらハマりそう!!

(4)今回の参加で新たに得たものとして,例えば何がありますか?

  • 子ども達が試行錯誤できる方法を知れた。スクラッチ,マイクロビットへの理解も深まった!!
  • スクラッチで,これくらいなら小学生でもできそうだという目安がわかった。むずかしそ~から,自分にもできそうだという思いをもつ子がふえるような内容だった。
  • Scratchは1年生(6~7才)でも使えそうで,ワクワクしました。
  • スクラッチでクイズを作れることを知れた。
  • micro:bitは名前しか知らなかったので,実物を見られて嬉しかったです。
  • Scratchの存在すら知らなかったので,新しい世界が広がったように感じた。
  • スクラッチを初めてやりました。他の人が作った作品から学びたいです。
  • 楽しい学習へと変換することができそうだと思います。九九が苦手な子どもにも応用できそう。
  • スクラッチの使い方
  • スクラッチの使い方
  • 全てが新しく感じられました。
  • 昨年,子どもたちとスクラッチは少しいじっていました。音の入れ方は,初めてやったので!
  • スクラッチは,子ども用のプログラム言語ではないということが分かった。「プログラミング」に大人がとらわれすぎると,創造的な学びにつなげづらくなるので注意したい。
  • プログラミングの体験がほぼ初めてだったので おおまかな操作の仕方がわかりました。
  • プログラミングする手順の基礎的なことがわかりました。
  • 複数のキャラクターに音
  • スクラッチをはじめてやって 簡単なクイズなら 自分でも作れるかなと思えました。
  • 実際に使ってみることが初めてだったので,どのように形になっていくのかが体験できた。難しそうだけど……micro:bitは面白そうだと思った。 

(5)感想や要望などがあればお書きください。

  • ありがとうございました。
  • 今日はありがとうございました。micro:bitの方も教えてもらいたいです。よろしくお願いします。
  • 本日はお忙しい中ありがとうございました。プログラミング外国語の授業を実践したいと思います。
  • お忙しい中,ありがとうございました。とても勉強になりました。
  • お忙しい中,ありがとうございました。大変,参考になりました。今後に生かして参りたいと思ってます。
  • 子どもだと,もっともっと不空できるのだろうな……早くやらせてあげたいな~と思いました。
  • ありがとうございました。
  • Scratchのスプライトは自分の好きなキャラクターを使用できるのか,また作ることもできるのか? 例えば「ていぬくん」
  • ありがとうございました。
  • 大変分かりやすく教えていただきました。ありがとうございました。
  • さらに複雑なものも作ってみたいと思いました。
  • 「自分で動かせる」ことが楽しい! ありがとうございました。
  • 時間がもっとほしかった。もっとやりたかった!!
  • 今日のように手軽に子どもたちへ教えられるものをもっと知りたいです。
  • ぜひ,マイクロビットのことも,教えていただきたいです。