当研究室ではこれまで大学のお隣さんの小学校,札幌市立前田小学校で教育のお手伝いをしてきました。
今年度もプログラミング学習の授業を行う予定で相談をしてきたのですが,コロナ禍のため実施が延び延びになってしまいました。でも是非行いたいという思いは前田小の先生方も私達も同じで,この3月にやっと実施に漕ぎ着けました。
まず3/7(月)は5年生対象に実施。3時間目に1組,4時間目に2組で授業を行いました。各クラス約25名。今回の内容は,先生方と相談してmicro:bit(マイクロビット)を使ったプログラム作成を行うことにしました。話を伺うと,子供たちはScratchは結構経験しているとのこと。そうであればその先,デジタル世界と物理世界をセンサーを利用したプログラミングで経験してもらいたい! そのためにはフィジカルコンピューティングの教育用マイコンの代表であるmicro:bitを使うことにしました。こんなこともあろうかと,いつか利用できる様にmicro:bitのバージョン2もしっかり個数を用意してありましたし。
授業では
- プログラムの役割はなにか?
- micro:bit(マイクロビット)ってどんなものか?
センサーってなにか? - micro:bit(マイクロビット)を使って センサーを利用したプログラムを作る。
を45分で実施。プログラムとしては,LED配列でアイコンを表示しつつ,加速度センサーとスピーカを使ってmicrobitを振ると自分が選んだ音が鳴るというシンプルな電子楽器(?)作成しました。
時間が結構厳しかったのですが,いまの子供たちはさすがPC(Chromebook)の扱いに慣れていて,みんな実にスムーズに作成を進め,両クラスとも全員見事に完成!
各自が自分で設定したアイコンが光り音が鳴ると,嬉しそうな声が上がりました。
翌日 3/8(火),今度は4年生クラスで実施。こちらの学年では当初Scratchのプログラミングを行おうと思っていした。しかし4年生もScratchには結構慣れているとのことなので,こちらでもmicro:bitを使った学習を行うことにしました。
前日とほぼ同様な進行で実施。一部で私がちょっと説明を長くしてしまった影響もありましたが,みなさん見事にプログラムを完成!
終了後,校長先生と窓口担当の先生とお話させて頂き,来年度も是非実施しましょう! できれば今度はScratchとmicro:bitを連携させたフィジカルコンピューティングのプログラムに挑戦しましょう! という相談をさせて頂きました。
先生のお話では,『子供たちからも「おもしろかった!」はもちろん,「マイクロビット次いつですか?」という声がたくさん上がっています!』とのことでした。
なお今回は,まん延防止措置の延長のためアシスタント学生を連れていけなかったのですが,次回は是非学生たちも同行させたいと思っています。
来年度がまた楽しみです。
2022/03/22追記
前田小学校のウェブページでもこのプログラミング授業についてご紹介頂いております。ありがとうございます。