木村尚研究室のブログ

北海道科学大学(2014年4月に北海道工業大学から改名)の工学部・電気電子工学科および北方地域社会研究所(RINC)の木村尚仁研究室のブログです。

2020/06/01 オンライン授業で「なんちゃって伝達デモ実験」を行ってみました。

2020/06/01(月),まだなかなか同級生にほとんど会えずにいる1年生の授業で,全出席学生協力の下でちょっとした(でも,それなりに入念に準備した)「なんちゃってデモ実験」をやってみました。
 
今回の1年生の授業『電気電子工学概論』では電気の基礎として電気の通しやすさ,導電率は何で決まるかという話をしました。そこで電気伝導現象のメカニズムを自分自身がアクションを起こして関わることで理解の助けにしてもらうのと,物理的に会えずにいる同級生間の繋がりを感じてもらうこと,その一挙両得をねらったトライアルのデモ実験を実施しました。ちなみに今日も,Google Meetを使った遠隔オンライン授業。

 

この日の全出席者(もちろん,自宅からオンライン参加)122人を4グループ,全14コースに分けます。各コースは9人。(ただし基準より人数が少ないコースは集計時に補正)
私から各コース最初の学生(スターター)に一斉にメール発信。スターターから先の各学生(中継者)は,メールを受け取ったらあらかじめ指定されている次の学生に順次メールを発信し繋いでいきます。
ただし条件を変えて見るため,メールを受け取ってから直ぐに送信するコースと,受け取ったら3つ数えてから次に送信するコースに分けてあります。

各コース最後の学生(アンカー)は,私宛にメール送付。
これで,スタートしてからアンカーからメールを受け取るまでの時間を記録し,情報(メール)伝達の速度として集計します。

 

要するにグループを次のように分け,出席者全員で「スターター」,「中継者」,「アンカー」を分担します。

  • グループ1:コース少ない(2コース)/中継速度 ゆっくり
  • グループ2:コース少ない(2コース)/中継速度 速い
  • グループ3:コース多い (5コース)/中継速度 ゆっくり
  • グループ4:コース多い (5コース)/中継速度 速い

  

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ここで「伝達コース」の数は電気伝導を荷なう電気の量(電子密度),「中継速度」は電気の動きの速さ(電子移動度)を比喩的に表しています。

以上の概要,役割分担,各学生の作業手順について事前に配付しておいた資料に基づいて説明,皆が理解し準備ができたところで,いよいよスタート!

 

もちろんただのメールの送受信ですから,正確な何かを測れる訳ではありません。また学生も私自身も初めてのことなので,なにがしかトラブルが起こることは避けられないでしょう。
「私も皆さんも,全員がお互いに初めての試みです。もし何か間違いやトラブル,不具合があっても,温かい気持ちで受け止めましょう!」ということを,事前にちゃんと念押しをしっかり話した上で。

 

開始後,メールが戻ってくるまで私の想定予想よりはかなり時間がかかったので,ちゃんとメールが回っているのか,相当ドキドキしながら待っていましたが,スタートから171秒で最初のコースから返信が届きました。
その後,次々と返信到着。あらかじめ作っておいた集計用ファイルに返信到着時刻を入力し,自動的に各グループごとの情報伝達速度(この言葉の,ここでの詳しい意味は突っ込まないように!)を算出します。
 
ただし案の定,エラーが起こって途中から先に送れなくなったコースもいくつか。それはいちおう予想していたので,自動的に補正しながら表示。添付グラフ参照。


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まあ結果そのものはともかく (^_^;),学生たちの感想を見たらやはり多くが,面白かった,どきどきした,またこのような実験をやりたいという書き込みでした。
まあ,ある程度リップサービスがあったとしても,今日のこの試行は意味があったのかなと受け止めています。
 
何より私自身が大変楽しかった!
これが一番。(^_^)v

また趣向を変えて別ななんちゃって実験もやってみようと思います。