木村尚仁研究室のブログ

木村尚仁研究室(物理的デジタル情報研究室)[北海道科学大学の工学部・電気電子工学科および北方地域社会研究所(RINC)]のブログです。

2022年5月・6月 東芝情報システム(株)との共同研究による学生向け授業を行いました

当研究室では2019年度より,東芝情報システム株式会社によるIoT用LPWA(Low Power Wide Area)センサーデバイスの計測実験への協力を行っています。

この度これをベースとして当・電気電子工学科の小島教授とも協力し,IoTテクノロジーとデータサイエンスに関する教育についての共同研究を行うことになりました。

今回その一環として当学科の1年生(5/24;火)と3年生(5/25;水)に向けて東芝情報システムの技術者の方から,そもそもLPWAとは何か,また製品開発についてなどに関する講演を行って頂きました。

学生たちに取っては企業の現役技術者の方から,学内でも実際に計測実験を続行中のIoTデバイスについて,またこのような製品開発実例に関する話を伺うという貴重な経験となったようです。学生たちの感想を見てもその関心の高さが窺えます。

 

 

 

その約1ヶ月後の6/21(火)と6/22(水),同じ1年生と3年生を対象に今度は,このLPWAなどのIoTセンサーデバイスの活用についてのアイディアソンを行いました。アイディアソンとはアイデア(Idea)とマラソン(Marathon)を掛け合わせた造語で,「アイディアを発想・創出するための参加者全員による共同作業」 のこと。
今回も1コマ(90分)という短時間で,しかも両学年とも約120名という大人数での実施。アイディアソンを行うにはかなりの無茶振りでした。しかし講師役を引き受けてくださった経験豊富な東芝情報システム(株)の企画部の方に実に素晴らしい進行をして頂きました。まずはアイディアソンとは何か,またアイディア発想法についての解説の後,本題である「LPWAと各種センサーを使って新しいIoTサービスを創出する」というアイディアソン開始。本来のアイデアソンであれば,アクションプランやビジネスモデルの構築まで行うのですが,今回は時間の制約があるので,これは割愛してアイデア出しに特化して実施してもらいました。

 

 

 

事前の予想では学生たちがどの程度乗ってくれるか,やや不安だったのですが,講師の進行が的確で大変上手く,また学生たちも大いにやる気になってくれて,どんどんアイディアを出して,またグループ内で共有し,アイディシートにまとめてくれました。心配が杞憂に終わる素晴らしい展開になりました。

ただ本当はこれに引き続き,グループワークで各自のアイディアをブラッシュアップし,さらにはグループとして一つのプランにまとめて行きたいところでした。
これについては,できればいずれ機会を設けられればと思います。

また今回のレクチャーとアイディアソンの実施に関する評価,および今後の展開について,東芝情報システムの皆さんと引き続きディスカッションを行い共同研究を行っていきます。