木村尚仁研究室のブログ

木村尚仁研究室(物理的デジタル情報研究室)[北海道科学大学の工学部・電気電子工学科および北方地域社会研究所(RINC)]のブログです。

2023/07/14 業界研究セミナー特別編「本学卒業生による“しくじり先生”」開催

前期に開講している電気電子工学科3年生対象の科目「ビジネススキルⅠ」の後半では,「業界研究セミナー」を実施しています。当学科から就職する主な業界,例えば電気設備,半導体,組み込み系システム,ソフトウェアなどについて,各界で当学科と繋がりが強い企業の方々に来て頂きどのような業界なのか,またその業界で技術者はどのような仕事をするのかを直に語って頂いています。

本日2023/07/14(金)はその業界研究セミナー特別編として,「本学卒業生による“しくじり先生”」を開催しました。
これはもともとは,昨年9月に神楽坂で行った電気・電子系学科卒業生との皆様と4名での密談飲み会(?)から生まれました。
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https://www.facebook.com/kimuran/posts/pfbid0fzVMsYkRj22U3X4NpN26gxAtp8vYPfSVy3j3HV2c55mi2rUEK1TX3kxTtyHhxB76l

もちろんこれは,テレビ朝日制作のバラエティー番組からインスパイアを受けての企画です。

これから本格的な就職活動への取り組みが始まっていく3年生に向けて,就職をより身近なこととして実感してもらうことをめざして,先輩方の就職活動やお仕事についての失敗談を語ってもらうというものです。

人選にはかなり悩みました。洒落にならない救いようのない失敗談では困る。現在働いている組織の中でそれなりの立場にあり,信頼されてしっかり活躍している人,かつこちらの意図を理解して,後輩学生が楽しく聞いて参考になる話を語れる人でないといけない訳です。それを考え合わせた上で,今回はそれぞれ分野の異なる3名,北海道開発局の阿部さん,旭日電気工業(株)の伊藤さん,TMEIC(東芝三菱電機産業システム(株))の今野さんに協力のお願いをしたところ,皆さんから快諾を頂き実施が可能となりました。大変ありがたいことです。

当日はまず木村からの趣旨説明で授業を開始。次いで3名の皆さんからそれぞれ順番に15分程度ずつ,ご自分の就職活動・社会に出てからのことを失敗事例を中心にスライドを使いながら語って頂きました。最後に3名に教室前に座って頂き,トークライブ……というか学生との質疑応答を実施。時間いっぱい次々と寄せられる質問に対して回答してもらいました。最後にお三方から,後輩へのメッセージをスピーチして頂き終了。実に濃密で実りのある90分間となりました。

  

初めての試行的な企画でしたが,ご協力頂いた卒業生の皆様,それを許可してくださった企業の皆様,そしてまた熱心に聴講,質疑応答に参加してくれた受講学生諸君,ありがとうございました。受講学生の皆さんの感想から,いくつかの例を抜粋して記載します。
「本学卒業生による“しくじり先生”」,是非次年度も引き続き開催できればと思っています。

【受講学生感想例抜粋】

  • しくじり先生のお話が一番頭に残っている。私も本番になると緊張してしまって、話したかった内容が飛んで別のことを話してしまうことがあった。当然完成度は低くなるのでまるで自分の話をされているようだった。自分の中で芯を一つ作っておこうと思う。

    最後のみなさんの一言がとても力になった。

  • 今回は、主に面接などにおいての失敗談の話を聞いた。より自分たちに近い距離感で話していただいたため、聞いていて非常にためになった。特に面接においては練習を欠かさないこと、型にはまった回答だけを用意しないことなどが重要なのだと感じた。また、早い段階で就職活動をはじめることが何よりも重要であると改めて実感した。
  • 失敗は過程であり、最後に成功すれば今までの失敗が過程に変わるため最後まであきらめないという話を聞いて、面接時に失敗(失言)をしたとしてもそこでくじけるのではなく、あきらめずに次に繋げるということが大切だと学びました。なので、私もやりたいことや自分を見つめなおして今後の就活の準備をしていきたいと思いました。
  • 電気電子工学科(電気工学科)のOBということもあり、私が知りたい情報をたくさん知ることができました。また、失敗することは悪いことではなく過程であるという言葉に感銘を受けました。今後の就職活動の参考にしたいです!
    本日はありがとうございました!