木村尚仁研究室のブログ

木村尚仁研究室(物理的デジタル情報研究室)[北海道科学大学 電気電子工学科]のブログです。

2024/12/15 網走市社会教育セミナー「eスポーツ & VRで広がる地域づくり」で講師を務めました。

 2024/12/14(土)に実施された網走市・北海道科学大学連携講座「AIを学ぼう! 今日から使えるAI講座」の翌日,今度は一般市民の皆様を対象に,社会教育セミナー「eスポーツ & VRで広がる地域づくり」が開催されました。
 このセミナーの講師は,前日の講座同様,私(木村)と,峨家大尚(がけ ひろなお) 氏。峨家さんは(株)きたまいかの取締役会長で,今年9月より私が所長を務める北海道科学大学 北方地域社会研究所(RINC)の学外研究員に就任し,共同研究を進めています。
 なおこの実施に際して,北海道社会教育士会として後援させて頂きました。
 またこの事業はサマージャンボ宝くじの収益金を活用して地域づくりセミナーが開催されました。

  1. 開催趣旨   
    社会教育は、住民相互の学習や協同学習を通して、自らの生活を改善し、豊かで潤いのある地域社会を作る担い手・主体を育てる営みです。
    少子高齢化・人口減少による人口構造の変化のなか、これからの持続可能な地域社会づくりに向けて、先進的な技術や事例を通し、地域の課題について気付き、探求や課題解決の楽しさや方法などについて事例を学び、より一層魅力ある網走の姿について考え、市民同士のつながりのきっかけの場とするためにセミナーを開催する。り一層魅力ある網走の姿について考え、市民同士のつながりのきっかけの場とします。
  2. 主催 網走市教育委員会
  3. 後援 北海道社会教育士会
  4. 日時  2024年(令和6年)12月15日(日)10:00~12:30
  5. 会場  オホーツク・文化交流センター(エコーセンター2000) 大会議室
        〒093-0072 網走市北2条西3丁目3番地
  6. 参加対象  網走市民、網走へ通勤・通学している方、また興味のある方

 当日は大学生,一般市民,社会教育関係者の16名の皆様にご参加頂きました。10:00に網走市社会教育課の湯浅課長の司会でスタート。まずは主催者を代表して岩永教育長から挨拶がありました。

 ついで私から「Aiを人間社会のパートナーにするために」というテーマで講演を行いました。この講演では,地方都市こそデジタルテクノロジーの活躍の場であるという前提のもとで,主に

  1. AIの活用事例
  2. AIの基礎をおさらい
  3. AI・デジタル技術と半導体
  4. デジタル技術としてのゲームとeスポーツ
  5. XR技術とのつながり

という内容で1時間程度お話しして,次の峨家さんを講師とする体験会に話題を繋ぎました。

 休憩を挟んで後半,(株)きたまいかの峨家さんを講師として,「eスポーツとVRの世界を体験!」というテーマで体験会を実施。まずeスポーツの基本,道内での取り組みの動向などを解説。そしてアフリカのイコマ族の狩猟を取り入れた,狩りを通じて協調性文化についても学ぶeスポーツ教材を,参加者の皆さんに体験して頂きました。これは,「社会」✕「体育」の学習コンテンツとして(株)きたまいかと星槎もみじ中学校が共同で開発した教材です。

 参加者の皆さんには2人ずつのチームとしてVRゴーグルを装着,弓矢による狩りを行い,そのタイムを競ってもらいました。皆さん初めての体験を,大変ノリノリで楽しんでくれました。

 本当は終了後,私が講評を行う予定だったのですが,体験会が盛り上がって時間が押したためこれは省略。

受講者の皆さんと蟹ポーズで

 

 午後は,第4回網走ブロック社会教育主事等研修会を実施。これには午前中のセミナー参加者の内,網走近隣地域の教育委員会関係者の皆さん,6名が参加してくださいました。この中には前日の連携講座に見学参加されていた,浜松市から研修にいらっしゃっていた山口氏も参加してくださいました。進行役は社会教育課の老田さんが担当。

 こちらの研修会ではまず2チームに分かれ,アイスブレイクとしてそれぞれが地域の中でどのような取り組みを行っているのか,チーム内で自己紹介をしてもらいました。

 続いて峨家さんからワークショップに入るための準備として,先端技術の地域活用について簡単な解説を行ってもらいました。

 そして次のようにワークショップを行いました。

  1. 趣旨説明
    2グループに分かれ,それぞれ自治体組織,会社,ボランティア団体などの組織を仮想的に想定し,その活動として,
    • グループ1はAIの地域社会へのための活用方法(教育,住民サービス,商品開発など)
    • グループ2はXR(VR,AR,MRなど)の地域社会へのための活用方法(教育,住民サービス,商品開発など)
      の事業提案を行う。
  2. 個人ワーク
    まずは個人で自由にアイディアを考えて,付箋にどんどん書く。
  3. グループワーク
    グループでそれを持ち寄って,分類整理し,一つにまとめる。
  4. グループワーク②
    それを事業案としてまとめる。
  5. 発表資料作成
    ワークシートを元に,模造紙に発表用資料を作成し,発表の打ち合わせを行う。
  6. 各グループ発表
  7. 質疑応答

 短時間ではありましたが,参加者の皆さんは普段からこのようなワークショップには慣れている様子。2チームとも手際よくディスカションを進めてプランをまとめ,しっかり発表してくださいました。

 皆さんのチーム内での議論の進め方は,私にとっても大変参考になりました。

 ご参加頂いた皆様,社会教育課のスタッフの皆さん,ありがとうございました!