2016/02/26(金),北海道科学大学にて第1回 地域社会創生フォーラム「大学と地域の新しい関係を考える」を開催。大学・高専・教育・研究機関の教職員,学校教員,自治体職員,NPO法人スタッフ,また一般市民の皆様63名の方々にご参加頂き,無事盛会の内に終了しました。
『地域社会創生研究所』は昨年4月,北海道科学大学の4番目の研究所として設立されました。今回のこのフォーラムは当研究所発足記念として企画され,研究所の概要,研究テーマを紹介し,また北海道という地域特性の中で,地域のニーズに対して大学はいかに応えていくべきか,大学の持つ教育研究資源を地域はいかに活用していくべきかについて,参加の皆様と議論し,考えていこうという趣旨での実施です。
なお当フォーラムは,室蘭工大を代表とし本学も参加している文科省の地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)の『「ものづくり・人材」が拓く「まち・ひと・しごとづくり」』事業の一環としてのイベントでもあります。
また今回は,本学会場,上富良野町役場,室蘭工業大学,北海道生涯学習協会をテレビ会議システムで結び,広い北海道の中の遠隔地を繋げるツールとしてのデモを実施,その可能性を探る試みも行いました。
フォーラムではまず,苫米地 司学長から挨拶があり,続いて私(木村 尚仁教授,電気電子工学科)から,当・地域社会創生研究所所長として研究所概要と研究活動を紹介。
そしてリコージャパン(株)から,遠隔テレビ会議システムの活用事例が紹介されました。
続いての基調講演では,三重大の西村 訓弘先生(三重大学大学院教授・副学長(社会連携担当),地域戦略センター長)に「大学と地域の新しい関係」というテーマでお話し頂きました。
この基調講演では三重県の実情分析,大学の置かれている現状,具体的な取り組みとその成果,また背景となる発想の基盤まで含め圧倒されるほど密度が高い内容で,穏やかな口調でありながらも極めて刺激的な話を伺うことができました。
最後はもっも重要な事は「不戦敗をしない,勝手にあきらめないこと」という,力強い言葉で締めくくられました。
またパネルディスカッションでは,木村尚が司会・進行役を務め,西村先生も交え
次の4名の方々にパネラーとしてご参加頂いて議論を行いました。上富良野町の田中副町長には,テレビ会議システムを通して参加して頂きました。
・西村訓弘氏
三重大学副学長(社会連携担当)
医学系研究科生命医科学専攻環境社会医学講座トランスレーショナル医科学・教授
社会連携研究センター社会連携研究室 室長
地域戦略センター センター長
・髙橋朋江氏
北海道総合政策部 参事(総合教育)
・田中利幸氏( ※テレビ会議システムでのご参加)
上富良野町副町長
・清水一道氏
室蘭工業大学大学院工学研究科 教授
理事補(副学長補佐 連携担当)
ものづくり基盤センター長
・木村尚仁
北海道科学大学工学部教授
地域社会創生研究所 所長
地域連携推進センター長
パネルディスカッションでは「地域の問題」,「地域と大学の連携」などについて,答えづらいような質問もあえて取り混ぜながら質問させて頂きましたが,パネラーの方々にそれぞれの立場から,現状とご経験を踏まえながら地域社会創生に向けての前向きなご議論を頂くことができました。
パネルディスカッション終了後は,HITプラザに席を移し,基調講演を頂いた西村先生,パネラーとしてご出席頂いた高橋様(北海道庁),清水先生(室工大)を交えて参加の皆様,当研究所研究員,本学教職員と懇親会を実施。ご参加の皆様とざっくばらんな交流を行いながら,会場のあちこちで熱い議論を交わされていました。
さて,当日の参加者アンケートの集計結果は次の通りです。
この度のフォーラムでは少なからず不手際もあり,実際,当方運営側に対する厳しいご指摘も頂いております。
それでも概ね内容については評価が高く,来場の参加者の皆さんにはご満足頂ける内容にできたのではないかと受け止めています。特に西村先生の基調講演は,参加者の皆さんに強い印象を与えていたようです。
以上より,この度のフォーラムはご参加の方々,準備等にご協力頂いた方々のお陰をもちまして,一定の成果を上げられたと評して良いのではないかと受けとめております。
皆様,誠にありがとうございました。
【アンケート集計 1ページ目】
【アンケート集計 2ページ目】
【アンケート集計 3ページ目】
【アンケート集計 4ページ目】