木村尚仁研究室のブログ

木村尚仁研究室(物理的デジタル情報研究室)[北海道科学大学の工学部・電気電子工学科および北方地域社会研究所(RINC)]のブログです。

2021/04/30 北科大高校の「総合的な探究の時間」のためのレクチャーを行ってきました

今年度,ウチの大学の系列校である北海道科学大学高校では,高大接続を積極的に取り入れ主体的・自律的なキャリアを育むことを目指す新たな試みの1つとして,2 年生を対象とする「総合的な探究の時間」を週1コマ,年間を通して実施することになりました。
このような取り組みは,同じ法人内での連携としてもっと早くから実施していても良かったはずだとは思うのですが,まあとにかく実現に至ることができて良かったです。

当研究室ではこれに協力し,約20名の生徒さんに参加して頂き「Scratchとmicro:bitを使ったプログラミングによるゲーム製作」の活動テーマを設けることになりました。このテーマの概要・趣旨は次の通りです。

プログラミング教育用に利用されているScratch(スクラッチ)やmicro:bit(マイクロビット)は元々モノづくりを通して創造的に学ぶためのツールです。これらは画面上でブロックを組み合わせることでプログラムが作成でき,大変使いやすく,しかもAI機能など高度なことも実現可能です。この授業ではプログラミングツールScratchとマイコンのmicro:bitを組み合わせて活用し,グループ(3名~5名)で自分たち自身による,子供達など誰もが楽しめるオリジナルゲームを考案し,作製します。

このゲーム作品は,翌年の北科大高校の学校祭や北科大の大学祭で展示する予定。

 

「探究の時間」ですので,あくまで主体は生徒さんたち自身ですが,今日 2021/04/30(金)はまずスタートアップとして,私から活動テーマの趣旨,Scratchやmicro:bitの概要紹介,スケジュールなどの説明を1コマ50分間で行いました。
なおそれらの能書きの前にまず,生徒に配られているiPadでのScratchの動作確認と最低限の操作方法のレクチャーを兼ねて,10分程度の時間でもっともシンプルなクイズゲームを一緒に作りました。みんな,大変スムーズに作業してくれました。素晴らしい!

冒頭で私が,Macとプロジェクタの接続に手間取ってしまいましたが,それも想定の内ですし,その他は順調に進行。終了後のアンケートを見ても,生徒さんたちは楽しんでくれているようで,今後に向けて良いスタートが切れたようです。

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なおこのテーマの高校側の担当は,彼が大学生だった頃から良く知っている力弓先生。今後も一緒に協力しながらこの1年間,生徒さん達が,「唯一の正解」はない自分自身のモノづくりを楽しむことを探究して学ぶ活動を支援していきます。

次回は来週の連休明け 5/7(金),もうちょっとだけScratchの機能,使い方に慣れるためのレクチャーを私から行います。

私自身,今後が大変楽しみです。

 

なお次の写真は,担当講師陣の集合記念写真です。

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