今年で第8回となる国際雪かきスポーツ選手権,今回は新型コロナウィルス感染症の拡大防止を考慮し,リモートでの開催となります。
当研究室では昨年度より,主催のスポーツ雪かき連盟代表の松代さんから依頼を受けてこれに協力,雪かき競技での作業量の計測評価の「センサーグルーブ」システムの開発を行っています。
昨年度の卒業研究を基に,今年度も3名のゼミ生(須藤君,片山君,藤盛君)が卒業研究「雪かきスポーツのためのセンサーグローブ製作」としてこれに取り組み,改めて感圧センサーの選定のし直し,基礎特性測定,プロトタイプ作製を行ってくれました。
本来であれば,2021年2月14日に予定されていた今年の選手権の際にゼミ生たちと行って,有志の中学生など数人を募り,作製したセンサーグローブを使ってデモンストレーション競技による動作実験を行う予定でした。
それが開催日程と実施方法が変わったため松代さんと相談し,本日2021/02/20(土),運営スタッフの打ち合わせとリハーサルに合わせて,スタッフの皆さんにお試し実験を行ってもらうことにしました。
まずはゼミ生の皆さんが作ってくれたセンサーデバイスとプログラムをベースに,少々使いやすく,またデータ評価しやすいように私の方で補足と修正したので,その改良版についてまず簡単な動作確認実験を行いました。その上でゼミ生たちに手伝ってもらってセンサーグローブデバイスを計5個作製しました。
そして今日 2021/02/20(土),機材を持ってスポーツ雪かき選手権の打ち合わせ・リハーサル会場である小樽住吉神社境内へ。ゼミ生たちは残念ながら都合が付かなかったので,これは私ひとりで参加。
現地では,デバイスと計測データの概要,使い方についてざっと説明し,早速運営スタッフの学生の皆さん(札幌学院大,小樽商科大,北海道医療大)にお手伝い頂き,動作実験を行いました。
計測がうまく行ったことはもちろん,データ取得がうまくできないケースが若干あったということ,運動負荷の実感と計測データに齟齬が見られたこともあったということ自体も含め,大変有意義で参考になる実験ができました。
松代さん,学生の皆さん,ありがとうございました!
これからはいよいよ,選手権競技で実際に使えるものをめざして,新年度のゼミ生たちと製作を進めてきます。
2021/02/20 雪かき選手権競技のためのセンサーグローブ動作試験実験