2017年12月15日(金),私(木村(尚))が所長を務める北方地域社会研究所による第3回 北方地域社会フォーラム「地域資源を活用した地域活性化への道筋 ―第三セクター鉄道の展開―」を,本学キャンパスにて開催しました。
当研究所発足から毎年開催してきたフォーラムで,今年で3回目。研究所名が変わって初めての開催でしたが,約50名の皆様にご参加頂き,無事盛会の内に終了しました。ご参加頂いた皆様,誠にありがとうございました。
今回のフォーラムのテーマは,北方地域社会研究所(略称 RINC)として今年度から新たに取り組み始めた「道南地域研究」,および文科省の「私立大学研究ブランディング事業」に対して本学が今年度採択された「北国生活環境科学拠点 ~積雪寒冷地域における医社工連携をとおした超高齢社会対応のための技術展開と普及~」における RINCとしての役割,すなわち地域の課題発掘と解決に向けての連携,そのためのメソッド構築に向けての取り組みです。
主催は北海道科学大学および北方地域社会研究所。
経済産業省北海道経済産業局,道南いさりび鉄道(株),山形鉄道(株)からの後援を頂きました。
またこのフォーラムは本学開学50周年事業,および文部科学省の「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+事業)」の『「ものづくり・人材」が拓く「まち・ひと・しごとづくり」』の一環として実施されたものです。
フォーラムは研究所員である坂井先生(人間社会学科)の司会・進行で開会,鈴木副学長からの挨拶,続いて私から研究所の概要について紹介を行いました。
今回の基調講演は,北海道オプショナルツアーズ(株)取締役経営企画部長で,北海道鉄道観光資源研究会代表である永山 茂氏をお招きし,「鉄道を基軸とした地方創生 − 観光列車ながまれ海峡号の現場から −」というテーマでお話を伺いました。
豊富なご経験と発想によってご自身が展開されてきた事例に基づき,鉄道観光と地域創生について大変わかりやすく説得力のあるご講演を聴くことができました。
休憩を挟んでのパネルディスカッションでは,永山氏にもご参加頂き,観光の専門家,ノンフィクションライターおよび道内外の第三セクター鉄道関係の有識者をお招きし,先進事例に学びつつ,地域の資産であり地域資源である鉄道を活用した地域活性化の課題と可能性について議論を進めました。ご参加頂いたパネリストは次の6名の皆様で,司会・進行役は北方地域社会研究所研究員の塚越教授が担当しました。
【パネリスト】
永山 茂 氏 (北海道オプショナルツアーズ 経営企画部長)
渡辺 一史氏(ノンフィクションライター)
勝又 康郎氏(道南いさりび鉄道 経営企画部専任部長)
中井 晃氏 (山形鉄道 社長)
小幡 知之氏(山形工科短期大学校 学校長・
長井まちづくりNPOセンター 代表理事)
塚越 久美子氏(北海道科学大学 教授・北方地域社会研究所 研究員)
パネリストの皆様のそれぞれ異なる観点から,事例紹介,ご発言,ご提言を頂きましたが,いずれもが大変深く濃密な内容でした。参加者の皆様からのアンケートにも書かれていましたが,もっと時間があれば……と感じざるを得ませんでした。
最後に,参加者の皆様からのアンケートの集計結果をご紹介します。概ね良い評価を頂けておりますが,一方で厳しいご指摘も頂きました。当研究所としては,今回のテーマに関する今後の研究・実践活動,次回フォーラムに向けて反省点を活かしていきます。
基調講演を頂き,またパネルディスカッションにご参加頂いた永山様,またパネルディスカッションにご参加頂いた中井様,勝又様,渡辺様,小幡様,また当日会場に足をお運び頂きました皆様,どうもありがとうございました。改めて心より御礼申し上げます。
また当日の進行を担当した坂井先生,塚越先生はじめ,研究所員の皆さん,そして本学教育研究推進課地域連携係の皆さん,ありがとうございました。お疲れ様でした。