2016年12月23日(金・祝),北海道科学大学において「リフレッシュ理科教室 <北科大会場>」(主催:(公社)応用物理学会,後援:札幌市教育委員会,電気学会北海道支部,電子情報通信学会北海道支部)を開催しました。
本学を会場とする「リフレッシュ理科教室」は,電気系モノづくりの楽しさを知ってもらい,未来の研究者・技術者をめざす子供達を増やしたいという思いで続けてきました。まだ北海道工業大学の頃だった 2007年に第1回を開催,今のようなモノづくり講座の形としては2008年にスタート,今年で9年目,計8回を実施してきました。
(参考) 2015年度リフレッシュ理科教室<北科大会場>
2014年度リフレッシュ理科教室<北科大会場>
2013年度リフレッシュ理科教室<北科大会場>
2012年度リフレッシュ理科教室<北科大会場>
今回,午前の部は小学生向けの「でんきモノづくり講座」を実施。小学生38名と同伴の保護者の皆さん38名の計76名が参加してくれました。
例年とほぼ同じく,まず「フレミングの左手の法則」のデモ実験でモーターが動く原理を学んでもらい,講師やスタッフ学生のアドバイスを受けながら「くるくる踊るリモコンカー」を作製しました。
2年前のリフレッシュ理科教室<北科大会場>から,ハンダ付け作業を取り入れていますが,今年も皆さん見事に完成。でき上がった子から歓声をあげながらリモコンカーを走らせ,くるくる踊らせ,また車体に絵を描いたりして,最後まで楽しんでくれました。
一方午後は,中学生向けの「電子工作&プログラミング講座」を実施しました。今回は初めての試みとして,ウチのゼミのデジタルチーム学生3人が内容を企画,準備,また当日の講師,指導役も務めてくれました。私は記録係とサポート役を担当。
今回作製したのはオリジナルのマイコン制御の迷路ゲームです。まず発泡スチロール板と工作紙で迷路を作製,金属球をスタートからゴールまで,板の両端を手で持って傾けながら転がして行きます。迷路中の数カ所にサーボモータを使った,進路を妨害するゲートを設置。そのゲートを,フィジカルコンピューティング用マイコン(マイクロコントローラ)のmbedと,また当研究室独自開発(笑)のタッチセンサーを用いて開閉を制御します。今回,mbed としては LPC1114FN28 を使用しました。
本来は制御用プログラムも受講生徒さん自身に作成してもらう予定だったのですが,想定よりも時間が押してしまったので基本部分を予め用意し,主要箇所を生徒の皆さんに入力してもらうことにしました。
そのような急遽の作業内容変更が生じるなど反省材料はあったものの,最後には全員見事に完成! 講座全体としては参加生徒さんたちに楽しんで,満足して貰えたようです。
なお,小学生の部,中学生の部,ともに参加者アンケートの結果は,集計ができ次第公開致します。
ちなみに来年にはもう,モノづくり講座形式のリフレッシュ理科教室を始めて10年目。区切りが良いので,来年からは内容や実施方法含め,これまでとは大きくやり方にリニューアルして新たな取り組みを始めたいと考えています。どうぞお楽しみに!