木村尚仁研究室のブログ

木村尚仁研究室(物理的デジタル情報研究室)[北海道科学大学の工学部・電気電子工学科および北方地域社会研究所(RINC)]のブログです。

2021/07/26 石狩の学童保育の子供達へのサイエンスモノづくり教室を実施しました

(※  2021/08/13 集合写真を追加しました)


今年の1月,花川わかば幼稚園内の放課後児童クラブ「わかばクラブ」で小学生の皆さんを対象にミニLEDランプを作るサイエンスモノづくりをオンラインで実施しました。このときには大学としては,物理的に出向いての講座の実施は許可されなかったものですから。

 

kimuran.hatenablog.com

 

そして今年度の 2021/07/26(月),タイミングとして物理的に出向いての出前授業も,アシスタント学生の同行も大学として許可されることになったので,私自身実に久しぶりに子供向けのモノ作り講座を実施してきました。

 

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【サイエンスモノ作り講座 実施概要】

 実施日  2021年7月26日(月) 13:00〜14:30頃
 会場   認定こども園花川わかば幼稚園内 放課後児童クラブ わかばクラブ

 参加児童 小学 1〜6年,計 20人  
 スタッフ 学生アシスタント 4名
      教員 2名
      児童クラブ 2名

 

前回はミニLEDランプ製作を行ったので,今回の講座では当研究室の定番テーマ「フリフリ発電器」づくりをおこなうこととし,これに関連のデモ実験やクイズを合わせて,1時間〜1時間半程度の講座をデザインしました。

「フリフリ発電器」は,振るとビー玉が圧電素子に当たることでLEDが光るという工作物です。

 

学生アシスタントを学科で公募したところ,松井君(2年),船田君(2年),西田君(3年),下山君(3年)が応募してくれたので,今回はこの4人に参加してもらいました。当日は研究室に10:30に集合。打ち合わせと準備を行って一旦昼休憩をはさんでから再集合。今回は大学公用用のEVカーを借りたので,これに機材を積み込み,皆で会場まで移動しました。

 

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会場についたところで,今回一緒にスタッフとしてお手伝い頂く渋谷先生と合流。渋谷先生には,いつもは当学科の非常勤教員としてお世話になっています。
児童クラブの2名の先生とも打ち合わせを行い,早速皆で会場設営と機材準備に取り掛かりました。

 

13:00,講座をスタート,まずはスタッフ紹介,今日これから何をするのかの説明,そして使う部品の配付状況を確認しながら簡単な解説を,学生たちとも掛け合いをしながら進めていきます。そして,各テーブルブループごとにブレイクアウト。
また工作作業に備えて。青,赤,緑,オレンジから好きな色のLEDを2つ選び,その脚に色を塗るという簡単な準備作業もみんなで行っていきます。

 

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ついで,電球とLEDのひかり方の違いを簡単な実験で学びます。また,圧電素子が電気的振動で音を発生させられることを用いた,タッチセンサー式電子ピアノの体験を。子供たち皆んなに経験してもらいます。ここで,センサー部分に利用できる金属製品を,教室内から見つけて持ってきて試してもらいました。この試行の実験は今回初めて行ったのですが,子供たちは結構盛り上がりました。もうちょっとやり方をブラッシュアップして,今後も実施していきたいと思っています。

 

さてそしていよいよ「フリフリ発電器」の作製にかかります。まずLEDと圧電素子の端子を,圧着ペンチを使ってスリーブ(要するに金属の細い管)で接続します。これは結構難しく,気をつけないとやや危ないので,子供たちにちょっとだけ手伝ってもらいながら,学生たちと教員スタッフが目の前で行っていきます。

 

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そして,圧電素子を容器の底に両面テープで貼り付け,ビー玉を入れ,フタの役割のもう一方の容器をかぶせて,ビニールテープを周りに巻いて閉じれば完成!

「光らない~!」などいくつか,見られましたが,いずれも予め原因を予測していた想定内のケース。直ぐに学生たちや私が対処して,全員見事に完成しました。

 

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最後に,子供たちみんなにアンケートを書いてもらいました。

集計結果は次の通りです。なおこのアンケートでは好きな教科なども聞いているのですが,ここでは掲載を省略しています。

今回,「質問」に何を書いたらよいかで悩んじゃっていた子が多かったので,「本当に何を聞いてくれてもいいんだよ」と強調しておいたら,これまでに見られなかったような質問がたくさん寄せられて,こちらも楽しかったです。

 

さて今回参加してくれたお子さんたち,ありがとうございました。

またスタッフを務めてくれた学生の皆さん,先生方もお疲れさまでした。

また是非やりましょう!

 

 

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