「ジャガーノート」ゲームは,爆発物の「仕かけ人」と爆発物処理役の「ストッパー」の2人で行うゲームです。ゲームが始まると風船がどんどん大きく膨らみ(画面の中でだけど)60秒後には爆発します。その前に赤,青,黒のどれかのコードを切ると爆発を止めることができます。どのコードを切れば止めることができるか知っている仕かけ人と,必要なコードを探って切り,爆発を止めたいストッパーの2人が,会話による心理戦を行いながらゲームを進めます。仕かけ人は,ストッパーから聞かれたことに正直に答えても,嘘をついても,答えなくてもOK。ゲーム参加者2人のやり取りとしては,例えばTBSのバラエティー番組「モニタリング」での,DaiGoさんとゲストのカード当てメンタルバトルゲームのイメージ。
ゲームの名前は,映画「ジャガーノート(Juggernaut)」にちなんでいます。私が知る限り,どちらかの色の線を切ると時限装置が止まる,間違えるとその瞬間に爆発……という手に汗握るシーンを初めて映像にしたのが,この映画だったので。
最初にこのゲームを作ったときには,マイコンのMbedを使っていたのですが,その後,Scratchを使ったバーチャル版を作成。さらにそれに続いて,micro:bitを使ったフィジカル版にする予定だったのですが……。現在,政府による緊急事態宣言により外出自粛が要請され,東京都では知事から「いのちを守る STAY HOME週間」が呼びかけられている中,少しでも皆さんが自宅で過ごす時間の助けになればと,「ジャガーノート」ゲーム オンライン対戦型の暫定版を作ってみました。本当に役立つかどうかは分かりませんが。
なおこれはScratchで作っていますが,Scratchのアカウントなどを持っていなくても,誰でも遊ぶことができます。
ゲームはこんな風にやってみてください。
まずプレイヤーが2人必要です。1人ではできません。
ひとりは爆発を止める側の「ストッパー」。もうひとりは犯人役の「仕かけ人」。
ゲームは2人対面でも良いし,ZoomやGoogle Meetなどのビデオ会議システムや,SkypeやFaceTimeなどのビデオ通話ソフトなどを使って映像を通して会話しながら進めます。電話などの音声だけの通話ではできません。
少なくともストッパー側には,パソコンかiPadなどのタブレット端末が必要です。
以下では,パソコン上での画面を例に示しながら説明します。
- ストッパー役のプレイヤーは,パソコンかタブレット端末のブラウザで,次のアドレスにアクセスします。このアドレスをクリックすれば,直ぐに開くことができます。
https://scratch.mit.edu/projects/389006526
- そのまま始めても良いのですが,中央上側のボタンをクリックして画面を大きくしておいた方が見やすいでしょう。
また「仕かけ人」役と遠隔で繋がっている場合は,使っているビデオ通話アプリやビデオ会議システムの「画面共有」機能を使って,この画面を仕かけ人役に見えるようにします。
あるいは,スマートフォンやタブレット端末のカメラを使って,リアルタイムで相手に見せてることができることができれば,それでもOKです。
- 次に真ん中の緑の旗をクリックして,ゲームを開始します。
- ゲームが始まると,Scratchのメインキャラクターの猫さんが説明をしてくれるので,基本的にはそれにしたがって進めていきます。
- 下の画面が出てきて音楽が鳴り始めたら,音が止まるまでの間,ストッパー役は目を閉じるか画面から目をそらしてください。
- このあと,爆発を止めるためのコードの色が示されるので,画面を見ている仕かけ人役は,これをしっかり覚えておきます。
- 準備が全て終わると,60秒間のカウントダウンが始まります。
- カウントダウンが進む60秒の間に,ストッパー役がニッパで正しい色のコードを切る(つまりニッパのアイコンを正しい色のコードの場所に持っていってクリックする)と,風船の爆発を止めることができます。
逆に間違った色のコードを切るか,切らないまま60秒過ぎてしまうと,風船が爆発します。 - ストッパー役は,どのコードを切るべきか探るために,仕かけ人役に何でも質問することができます。ただし仕かけ人役は,聞かれたことに正直に答えても,嘘をついても,答えなくてもOKです。
ストッパー役は,相手の答え方,あるいははぐらかし方,表情などから正しいコードを推測していきます。前述の通り,これはTBSのバラエティー番組「モニタリング」での,DaiGoさんとゲストのカード当てメンタルバトルゲームのイメージが近いかと。
爆発阻止成功 失敗
これはあくまで暫定版で,これからもう少し手直ししていきますが,よろしければ時間潰しに遊んでみてください。