2020/02/15(土),小樽市石山町内を会場に開催された,「第7回国際雪かきスポーツ選手権」に行ってきました。
この大会は,高齢化によって深刻化する除雪問題を解決するため,将来地域を担う中高校生がこのスポーツ雪かきに関わることで,故郷の現状を知ってもらうとともに,高齢者支援及び交流を経験することで,地域コミュニティを元気にする「協働の種」に育てることをねらいとして,2013年に開催が始まりました。さらに単純重労働の雪かきをスポーツ競技にして、参加者全員で楽しく競いあえるよう工夫も行われています。
実施関係の組織は次の通りです。
【実施主体】 国際スポーツ雪かき選手権実行委員会
【主催】 一般社団法人 日本スポーツ雪かき連盟
【後援】 小樽市,小樽市教育委員会
【協力】 小樽市立北陵中学校,小樽市石山町会
【助成】 公益財団法人 北海道地域活動振興協議会 まちづくり推進活動支援事業
当研究室は今年度,この選手権大会の実行委員長で日本スポーツ雪かき連盟代表理事である松代 弘之氏から,雪かきスポーツのための活動量の定量的計測のためのセンシングについて相談を受けました。これを受けて私達は4年ゼミ生の髙嶋君,森君,清水君のグループでこの課題に取り組み,センサーグローブを開發,プロトタイプを作製しました。ただしまだ実際に競技に使えるレベルにまでは仕上がっていませんので,今回は本競技終了後に試験的な競技を行ってもらいました。当日は開発チームから髙嶋君と森君が実験を担当。そして3年ゼミ生の須藤君が手伝いで参加です。
私は朝9:30,小樽市北陵中学校で開催される開会式から出席しました。参加は中学生が9チーム,高校生が5チーム,一般が4チーム,合計18チーム,83人。
開会式後,石山町内の競技会場に全員で移動。各チームに分かれ,学生審判スタッフの指示に従って競技が開始されました。20分間,チームで協力して割り当てられた区域の雪かきを行い,カロリーメータの計測値で勝敗を決めます。
ふと見ると当ゼミの3人が審判スタッフ入っているではありませんか。今日は実験だけではなかったの? まあ,審判をやる以上,しっかり頑張ってもらいましょう。
開会式前には降っていた雪も上がり,良い天気の中で競技が行われ,全員怪我もなく無事終了。競技者の皆さん,スタッフの皆さん,お疲れさまでした!
さて当日の本競技後,北陵中学校に戻り小樽名物のあんかけ焼きそばと豚汁の昼食を取りました。
概ね全員が昼食を終えた辺りで,会場で試験競技に協力参加してくれる中学生を募集したところ,多数の生徒さんたちが元気良く走り出て来てくれました。今回は使用デバイスや時間の制約もあるので,じゃんけんで5名に絞らせてもらいました。
彼ら5人と当ゼミチーム3人で,校舎前の雪山に移動。彼等が開発・作製したセンサーグローブを装着してもらい,各人スコップを持って1分間の雪かきをしてもらい,その間の出力測定を行いました。
測定結果は若干の想定外のこともありましたが,それも含めて今後に活かせるデータを取ることができました。
セミ生諸君,お疲れ様!
協力してくれた中学生の皆さん,ありがとうございました!
13:30から順位発表,表彰式,閉会式実施。すべて無事終了しました。
このイベントは,地域の様々な年代の人々が,自然に楽しみながら繋がることができる素敵な取り組みであることを実感できました。
皆さん,お疲れ様でした!