2016年6月15日(水),北海道科学大学公開講座『えっ! LEDでこんなに可愛く? ~ LED講座&てづくりアクセサリーランプ ~』を,本学電気電子工学科のデジタル実験室にて開催しました。
この講座は一般の大人の皆さまを対象に,人類が手に入れてきた様々な「明かり」について,その発光の科学的原理を解説し,実際にLEDを使った「アクセサリーランプ」を作るという内容。ご自宅に帰ってからお子さんやお孫さんとも作ることができるように,どなたでも入手できる材料を用い,購入方法についても具体的にお話しいたしました。
なおこの講座もまた,北海道科学大学 地域社会創生研究所の研究テーマの柱の一つ,「北海道地域における理系人材育成と啓発活動のための研究」の一環でもあります。
今回は,前回の3月に網走で開催した『子どもに自慢したい大人のための科学モノづくり講座』のシリーズ化を意識して,タイトルに「子どもに自慢したい大人のための……」という冠をつけようと思っていたのですが,地域連携係の担当スタッフから「先生,それでは堅すぎます!」とダメ出しされ,係の皆さんで代わりの案を考えてくれました。それがこのタイトル。
そのお陰もあって,20名定員で参加者の募集をしたところ定員を越える多くの方々からご応募を頂きました。材料やスペースの関係から,止むなく先着の24人で締め切らせて頂きました。ご参加頂けなかった皆さま,申し訳ございませんでした。また次の機会には是非よろしくお願い致します。
さて講座自体は10:00開始なのですが,早くいらっしゃる方も少なくありません。その方々には,アイスブレイク代わりにちょっとした作業(3色LEDの4本の脚に,区別のためマジックで色を塗る)をしてもらいながら開講を待ち,まずは教育研究推進課・地域連携係の渋谷係長の挨拶でスタート。
私からは概要説明,スタッフ紹介を軽く行い,その後,やや時間がかかる工程があるので,先にその作業に取り掛かりました。電気電子工学科の実験室が誇る「新・まねびシステム」を使って手順を説明しながら,早速皆さんに手を動かしてもらいます。
ちなみに今回は,渡部君(木村尚ゼミ),大内君(小島ゼミ),坂野君(小島ゼミ)の3人の4年生学生がアシスタントとして,また当学科教授の小島先生も途中から応援に参加してくれました。地域連携係からも3名が写真撮影や参加の皆さんへの対応で講座の進行のお手伝いをしてくれました。皆さん,どうもありがとうございました。
作業が一段落したところで,光についての講義開始。ただ,一方的に話をしても詰まらないので,この中で「クリッカー」を使って皆さんに質問に答えてもらいながら進めていきます。そのため,まずはクリッカーの練習用にアソビの質問から。
しばらくは太陽,火,ろうそく,蛍光灯,白熱電球などが光る原理,LEDの科学についての真面目な話が続きます。
ちょっとだけ中断して作業をしてから話を続けます。光の科学や,三原色,ヒトの視覚細胞などについて,解説していきます。
講義は終わり,いよいよLEDミニランプの完成に向けての作業です。
さすが,皆さん大人。学生スタッフのサポートを受けながらも,隣同士で教えあったり,助け合う様子も見受けられました。
そして,全員が見事に完成!
光った瞬間,皆さん子どものように歓声を上げ,喜んで頂けた姿が印象的でした。
なお,完成した3色LEDミニランプは,この動画のように光ります。
この講座の当日も使った,作り方のマニュアルを下記のリンク先で公開します。これをご覧になれば,どなたでも作製が可能です。資料の中に,部品,材料の入手方法も記載しております。
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また,当日の参加者アンケートの集計結果は次の通りです。
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今回の講座にご参加下さった皆さま,ありがとうございます。
またご協力頂いた事務スタッフ,学生アシスタント,また小島先生にも感謝致します。
もう一つ,この講座の内容を検討するにあたって,福野泰介氏のブログ記事(http://fukuno.jig.jp/1013)を参考にさせて頂きました。この場にてお礼申し上げます。
さて,今後の当研究室による科学モノづくり講座にも,是非ご期待ください!