2017/11/25(土),当研究室のゼミ生らによる中学生向けのマイコンゲーム工作講座(電子工作&プログラミング)を,本学公開講座のひとつとして開催しました。
下記の写真は,最後に参加者と学生スタッフ全員で撮った記念撮影です。
なおこの講座実施にあたり次の皆様からご後援を頂きました。ご協力に感謝申し上げます。
札幌市教育委員会
電気学会北海道支部
電子情報通信学会北海道支部
応用物理学会北海道支部
またこれは,科学研究費 基盤研究(C)「融合分野におけるモノづくり人材育成のためのフィジカルプログラミング学習法開発」(16K00972)の補助を受けての取り組みになります。
さて今回の講座は,今年度の当研究室での「デジタルチーム」による卒業研究の一環として,フィジカルコンピューティングによるモノづくりと,そしてまたこれを STEM あるいは STEAM教育(Science 科学,Technology 技術,Engineerring 工学,Art 芸術,Mathematics 数学)に活かすための取り組みとして開催したものです。学生自身が立案,準備し,彼ら自身が講師役となって実施しました。もちろん,木村尚は指導教員として最初に基本指針を示し,サポート,バックアップを行いました。特に当日はできるだけ学生ら自身に任せ,裏方とアシストに徹するように心がけました。もちろん学生たちがしっかり準備と進行をしてくれたので,それで充分でした。
当日は,朝の8:00過ぎから会場設営,準備作業開始。
予定の10:00過ぎ,参加者が集まり講座をスタートしました。
いつも中学生対象の講座では参加者募集に苦労をするのですが,今回は2桁の11名の皆さんから参加申し込みを頂き,しかも悪天候にも関わらず一人も欠けることなく,全員が来てくださいました。実にありがたいことです。
まずは私が最初の挨拶だけ行い,あとはバトンタッチ。学生等による挨拶とイントロダクションの説明の後,早速第1部,オリジナルタッチセンサーによるブザー作りの開始です。最初のMCは木村 哲稀君が担当。
ちなみに会場は本学2号館の,電気電子工学科の第1デジタル実験室です。この実験室の「新・まねびシステム」を利用して,工作とプログラミングの解説を進めていきます。
今回はマイコン(マイクロコントローラ)として,mbed LPC1114FN28 を使用します。以前にも書きましたが,フィジカルコンピューティング用マイコンと言えば,Arduino や Raspberry Pi が有名です。でもこのように多数の一時的な受講生と作業を行う場合には,アカウントさえ作っておけば,ブラウザでインターネットに繋げられるパソコンだけで作業可能となる mbedが圧倒的に使いやすいのです。
開始から1時間程度で,全員完成。参加者のみんな,やる気があって優秀です!
休憩をはさんで,第2部。MCは澤田 恭兵君に交代し,いよいよマイコン早押しゲームの作製に入ります。まずはブレッドボードを使って配線,そしてプログラミングを行っていきます。
若干のトラブルもありましたが,参加者の皆さん,そして指導役の学生たちの頑張りで,1時間程度で全て完成しました。
そして第3部では,クイズを交えながらC言語プログラムの解説を行いました。MCは梅原 康平君が担当。
そしてこの記事冒頭に載せている通り,今回こそ忘れずに,最後に全員で記念撮影を行いました。
参加してくれた中学生の皆さん,ありがとうございました。モノづくりしながら学んで貰えたでしょうか。
また担当のゼミ生諸君。反省点は少なからずあるものの,限られた時間を有効に使った,見事な内容の構成と進行でした。お疲れ様でした。
なお,参加者アンケートの結果については,後日集計してお知らせ致します。