木村尚研究室<北海道科学大>のブログ

北海道科学大学(2014年4月に北海道工業大学から改名)の工学部・電気電子工学科および北方地域社会研究所(RINC)の木村(尚)研究室のブログです。

迷ったらこれを読め! 私が選んだ5冊(と,オマケの2冊)

前田キャンパスの北海道科学大学 & 短期大学部 & 北海道薬科大学では,教員の推薦書籍を紹介する,

「迷ったらこれを読め!
 今読んで欲しい、おすすめの書籍」
という企画が現在進行中です。

初回の北海道薬科大学の山下 浩先生に続き,第2段は私にお声が掛かり,選書を担当しました。
いよいよ本日(2017/09/19;火)から,前田キャンパスA棟1階の丸善の特設コーナーで取り扱いが開始されました。

 

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冊数は5冊ということで,悩んだ末に次の本を選択。
コーナーでは平台に置かれ,コメント付きで紹介されています!

 

●「ハルロック」<1~4>
  西餅,講談社 モーニングKC
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この中で描かれたモノが実際に作られたことでも話題となった電子工作マンガ。これを読んで何か作りたい衝動に駆られた人,ウチの研究室にウェルカム! でもウチはラズパイよりも mbed 押しだからね。


●「融けるデザイン ― ハード×ソフト×ネット時代の新たな設計論」
  渡邊 恵太,ビー・エヌ・エヌ新社
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ハードウェア,ソフトウェア,インターネットは,いまや別々のものと考えていてはいけない。物理的実在世界とデジタルのバーチャル世界を対立するものと見なすのも無意味。そんなことが具体的な実験やモノづくりを通して考察されている,明治大・総合数理学部の先生の本です。これを読んだら自分でも何かやってみたくなるでしょ? じゃ,やろうよ!! 


●「北の無人駅から」
  渡辺 一史,北海道新聞
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道内6つの無人駅を題材として,それにまつわる地域社会と歴史を丁寧に取材したノンフィクション。決してマニア向けの本ではありません。研究論文にも匹敵するような丹念な客観的資料調査と,一方で地元の生身の人々に寄り添い,でも近づきすぎない誠実さを持った絶妙な距離感での現地取材。何かを「調べる」,「分かる」とはどういうことなのか考える切っかけにも。


●「シュマリ」<1・2>
  手塚 治虫,講談社 手塚治虫文庫全集
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開拓期の北海道を舞台とした,巨匠・手塚による心揺すぶられる大河マンガ。「ゴールデンカムイ」よりも40年前に描かれた作品です。北海道出身者や北海道にゆかりのある人,全員に読んで欲しい! でもこれはあくまでフィクションなので,そこは忘れないでね。


●「現代ゲーム全史 文明の遊戯史観から」
  中川 大地,早川書房
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人類の文化とテクノロジーの発展の関係を,ゲームの進化の視点から考察している本。現代の工学に携わる者としては重要な観点だと思うけど,なかなか大学の授業では扱えないので,是非この本で学んで欲しい! かなり厚みはあるけど表紙のデザインが素敵なので,オシャレ小物代わりにも。(笑)

 

さて実は,本当は選書に是非入れたかった本があと2冊!
折角なのでここで紹介しておきます。

 

●「ご冗談でしょう、ファインマンさん」<上・下>
  リチャード P. ファインマン岩波現代文庫
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本物の知的好奇心とはこういうことだ! 破天荒な天才物理学者の自伝的エッセイ。でも現在のこの本の表紙,これでは面白さが伝わらないと思うぞ。(~_~;)
(注 ご存じの方はご承知の通り,岩波書店の本は返本ができないので,大人の事情で候補から外れてしまいました。(T_T))

 

●「キリンヤガ」
  マイク・レズニック ,ハヤカワ文庫SF
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科学技術の功罪や,「もうこれ以上人類は“進歩”しないほうが良いのでは」,「この先,社会の“成長”は必要ないのでは」という議論をしたい人には是非一読をお勧めしたい! 必然的に矛盾や不条理を孕んだ内容の,読んでいて切なくなってくる連作SF短編集です。
(注 機会が来たら絶対紹介しようと,かねてから考えていた本。それなのに,「これは絶好のチャンス!」と調べてみたら,もう今では新品では売っていない! これは,現在の社会だからこそ考えるべきテーマを中心にした小説だと思うので,実に残念です。(T_T))