木村尚仁研究室のブログ

木村尚仁研究室(物理的デジタル情報研究室)[北海道科学大学の工学部・電気電子工学科および北方地域社会研究所(RINC)]のブログです。

猿払村と遠隔システムで結び,科学工作教室を実施しました

2017年1月10日(火),本学・北海道科学大学と連携協定を結んでいる猿払村の主催による,子ども向け科学工作講座を実施しました。

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今回のこの講座では猿払村の小学生に参加してもらい,いまや当研究室の定番ネタとなっている「くるくる踊るリモコンカー」を工作しました。ただしこれまでと大きく違うのは,それを遠隔で指導しながら作ったこと。
本学が昨年度導入し,地域社会創生研究所として活用を推進している遠隔会議システム UCS(リコー製,P3500)を使って,子供たちが工作を行う猿払村役場の会議室と,本学・電気電子工学科のデジタル実験室の「新・まねびシステム」をインターネット経由で接続。お互いの様子をリアルタイムで見ながら,会話しながら,工作を行いました。

遠隔システムを使ったモノづくり講座は,2016年8月9日(火)開催の小学生対象のワークショップ「フリフリ発電器を作ろう!」でも実施しました。でもこれはあくまで,本学学内で試行的に行なったもの。実際に遠隔地で本格的に実施するのは,今回が初めてです。

 

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猿払側では,小学生の子供たち約15人が参加。また役場の皆さんや先生方がサポート役として加わって下さいました。
一方,本学実験室側には,私(木村尚)の他,地域社会創生研究所の梶谷教授(人間社会学科),碇山教授(人間社会学科),事務局地域連携係の方々が参加。そして人間社会学科の学生さん達も,梶谷先生の授業「文化政策論」の一環として出席です。また「かがくガオー」くんもぬいぐるみ体で見学。(笑)

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なお実施に先立ち,部品のハンダ付けやケーブルをあらかじめ切る作業を,ウチの3年のゼミ生諸君に手伝ってもらい,部品,工具等一式を猿払に送りました。ごめん,ゼミ生の皆んなの作業の様子を撮るのを忘れました。(^_^;)

予定通り,13:30頃には子供たちが会場に集合。挨拶や大学の簡単な紹介を行って,早速工作を開始。今回は低学年の子供たちも多いので,ひとつひとつの手順に充分な時間を掛け,皆で足並みを揃えながら製作を進めます。
やや想定の時間をオーバーしてしまいましたが,ゼミ生達が事前準備をしっかり行なってくれたこともあってか,1時間50分ほどで全員が見事完成
画面の向こうから歓声が聞こえてきました。皆,大変喜んで帰ってくれたようです。

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今回の講座を実施した結果,いくつかの反省点も見つかりましたが,それも含めて遠隔システムを活用した取り組みを進める上で,大事な一歩となりました。
この経験をベースに,今後も広い広い北海道の各地を結びつけ,地域性を活かしながら科学啓発,人材育成をさらに進めていきます。


【追記】(2017/01/13)
猿払村のfacebookページで,この講座のことを紹介してくださっております。
こちらも是非ご覧ください。
完成したリモコンカーを操作する子供たちの動画もアップされています。



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